みなさん、はじめまして。
観光地として賑わうバリ島の横で、人々がのんびり暮らしているロンボク島。私が、そのロンボク島に栄養士として赴任されてから、早3ヶ月がたとうとしています。
任地と私の仕事について紹介させていただきます。
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《 任地:NTB州 西ロンボク県 について 》
<人口>
約60万人
<面積>
1,055 k㎡
<主産業>
農業、観光業
<民族>
ササッ族、バリ族
<宗教>
イスラム教、バリヒンズー教、キリスト教、
仏教、土着の宗教(ウェクトゥ・テル)
<文化>
長い歴史を経て、魅力的なロンボク特有の文化を作り上げています。
音楽、舞踊、スポーツ、衣食住、いずれにおいても他の島では見られ
ないものがあります。
◆ NTB州は西ヌサトゥンガラ州のことで、 ロンボク島と東隣のスンバワ島を中心とした何百もの島で構成されています。
◆ ロンボク島は、東・西・北・中部の4つにわかれており、島全体の人口・面積(約280万人・4,739 k㎡)は、ともに京都府と同じくらいです。
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〜 仕事について 〜
配属先 :
「西ロンボク県保健衛生事務所 栄養課」
7人の同僚とともに、西ロンボク県全域の栄養改善・保健サービスの向上を目指しています。主に、西ロンボク県内にある15の保健センターをはじめ、諸々の保健衛生施設の統括・活動支援をしています。私は、ここで最初の2ヶ月間、県内の栄養状態についてオリエンエーションをうけました。現在は、管轄内保健センターの一つである、ペニンブン保健センターにて勤務しています。
今後は、状況をみながら、いくつかの保健センターを巡回していく予定です。
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勤務先 :
「ペニンブン保健センター 栄養クリニック」
下宿先から、毎日自転車に乗って、30分かけて通勤しています。
8時前に朝礼があり、8時から13時まで仕事をしています。
休みは日曜日のみ。
インドネシアの保健センターは、公衆衛生サービスのほかに病院のような機能も併せもっていて、病気の人、歯の痛い人、出産する人などがやってきます。
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〜 保健センターの栄養士の仕事 〜
1.外来患者の栄養相談
保健センターで栄養不良と診断された人の栄養相談をします。
医者の処方にそってビタミン剤や栄養強化ビスケットを配布するときは、その説明もします。
2.管轄内の村を巡回して、様々なサービスを提供
・妊婦・5歳未満児の身体測定(毎月1回)
・栄養クラス(12日間連続の栄養講座。食事つき)
・母親学級(5歳未満児の母親対象:月1回) など
栄養士・看護師・助産師がチームを組んで、32の村々をまわります。
測定や調理は地元リーダーが行ってくれるので、それを住民に解説・指導します。
3.データ収集・分析・報告
※各村のデータを集め、それを県の保健衛生事務所に報告します。
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〜 私の仕事 〜
西ロンボク県には栄養不良の子どもや妊婦さんがいます。
でも、食べ物はたくさんあります。
では、なぜ栄養不良になるのか?
どうしたら改善できるのか?
それを職場の人や地元の住民たちと共に考え、上記のような保健センターの活動をとおして、西ロンボク県の健康度をアップするようにお手伝いすることが私の仕事です。
わからないこと・はじめてのこともたくさんあります。
そんなときは、地元の人々と同じものを食べ、たくさん話をし、こちらの時間に身をゆだねるようにしています。
そうすれば、インドネシアという大海原を泳いでいるようで、体も心も気持ちよくなり、新たなインスピレーションを得られます。
これからも、創意工夫を重ねながら活動を進めていきたいと思っています。

<美しい浅瀬をもつギリアイル(アイル島)から見たロンボク島>
ロンボク島には、インドネシアでも有数の美しいビーチがあり、インドネシア国内だけでなく、海外からも観光客がやってきています。
また、富士山とほぼ同じ標高のリンジャニ山へのトレッキングも人気です。
シュノーケリングやダイビングも楽しめます♪
ロンボク島の魅力を書くときりがないので、また今度ゆっくり紹介させてくださいね。