栄養士隊員活動状況(スラウェシ島ゴロンタロ県) |
離乳食教室
離乳食講習会は現地で簡単に手に入れることができる食材を使用し、6か月以上の乳幼児に対して実施し、試食してもらっている。10月はパパイヤとカボチャを使ったメニューを実施し、ポシアンドゥの体重測定や予防接種が始まる前に実際にデモンストレーションを行い試食してもらう流れをとっている。メニューの材料や作り方、栄養成分を記載したメモをコピーして配ったり、一人分の材料を並べて分かりやすいように工夫している。まだ言葉が不十分なため、現地の栄養士に補足の説明をしてもらいながら行っている。11月のメニューはバナナとテンぺ(大豆を発酵させたもの)を使用したメニューを行っているところである。離乳食講習会では大量に作るためミキサーを使用しているが、電気のない地域もあり、ミキサーの普及率はまだ低いが1人分の材料だとすり潰して作ることは十分可能であるということも伝えながら行っている。
個人宅栄養指導様子
村への巡回は、栄養不良児の状態を詳しくために、村それぞれに担当者を置き、ミルクの配布が定期的に行きわたるようにし、体重の増加や、栄養失調が見られた時は、TFCセンタートップの栄養士か私に報告をしてもらい、家へ出向いて直接家族へ個別指導を行っている。個別指導を行う際はTFCセンターで栄養失調児に与えているミルクの作り方・食事について指導している。
ミルクの定期的配布を行っていてもなかなか体重の増加が見られない乳幼児が多く、
その後の指導をどうすればいいか、現在、Drと相談しながら取り組んでいるところであるが、実際に1日の食事の量や内容が掴めないため、栄養不良児を持つ家庭にカメラと1日の食事の時間帯と内容を記載してもらう紙を3日間渡し、その後食事の状態をスタッフで相談しどのようなケアを行う必要があるか考え、少しでも体重増加に結び付くように取り組んでいるところである。
ヌール3歳7か月体重7kg
これほど多くの栄養不良児を訪問するのには回りの栄養士の協力がかかせないが、
都合が合わず、予定が流れてしまうことが多く、今後定期的に栄養指導へ行ける計画が必要であると感じている。また、貧困のため、子供への食事が十分に作れない家庭が多いことから、プスケスマスで作った食事を届けたりするなどを提案し、Drと話合いの途中である。(現在決定していることは、調理するためのお手伝いさん2名、配達用のバイクの購入など・・・メニューは今後、栄養士と話合う予定である。)
まだまだ課題が多く、取り組みはじめたばかりだが、スタッフ全員で栄養不良児のいない地域にしよう!!!と結束して頑張っているところである。小さな事を積み重ねていくことを大切に現地のスタッフと協力し、教え教えられながら楽しく活動できればと思っております。