平成11年度1次隊 看護師 ジャワ島マディウン (MADIUN) |
集中治療室(ICU)で基礎看護技術の習得、向上、ICU特殊看護などについてICU看護婦に指導していました。
インドネシアではSPKと呼ばれる(日本の准看護婦に相当)看護婦が約70%を占め、看護の知識・技術が未熟なまま患者看護が行われる事が多々あります。それと共に医療機器・器具の不足により、十分な看護が行うことが出来ないという問題もあります。
私が赴任当初(1999年12月)、当病院ICUでは包帯交換の為のピンセットやハサミ等の基本的な医療器具でさえ不足しており、患者に使用した器具を消毒もせずにそのまま他の患者に使用するという状態でした。そこで、病院側に最低限の医療器具の補充を依頼したところ、協力を得る事ができました。
また、ICU看護婦達は向上心、学習意欲があり私が提案した物品管理法や患者看護の方法を受け入れる姿勢を見せてくれた為、ここの看護婦達の基礎看護技術の習得、向上ができ、私の活動はとても順調でした。しかし、 ICU看護に必要な医療機器(ベッドサイド・ モニター、徐細動器:DCなど)は、あまりにも高価であり、私の活動期間中には援助を受ける事ができず、ICUの特殊看護を指導する事ができず残念に思っています。
現在、当病院では3人の青年海外協力隊員(ICU、緊急病棟、産婦人科)が活動中です。今後もご協力、ご支援をよろしくお願いします。
(2001年7月現在)