段ボールからノートや雑貨を作る方法「Simple Paper Made」 |
今回は、私の活動のひとつとして地域を巻き込んで行った段ボールから簡単に紙を作る方法をお伝えします。この方法は「SIMPLE PAPER MADE」という製法です。日本の沖縄で、「SIMPLE PAPER MADE」を普及しているアーティストの儀間氏をお迎えして、地域にある「ごみ銀行」を運営している人たちに製法を伝えるために一緒にワークショップを行いました。その方法をお伝えします。
次の映像をご覧ください。活動先のパレンバンにある「ごみ銀行」のお母さんたちと一緒に段ボールから紙を作る製法「SIMPLE PAPER MADE」をわかりやすくまとめてあります♪
映像が見られない方のために、ここから写真を使って説明しますね。
まずは、段ボールを用意します。そして、それが浸かる大きさの桶に水を張ったものを用意します。とりあえず、準備はこれだけ。これで段ボールが簡単に紙になってしまいます。
まず初めに、段ボールを桶の大きさに合わせて切っていきます。このとき桶が小さすぎると、できあがる紙も小さくなるので、できるだけ大きい桶を用意しましょう。そして、水に浸すときは折り曲げてしまうと、あとでその折り目から切れやすくなってしまうので、できるだけまっすぐにした状態で水につけましょう。また、このときに段ボールから出る液体が化学薬品を含んでいるため、ゴム手袋等で手を保護すると良いでしょう。
次に、水に5分ほど浸すと、自然に段ボールの色がかわり、糊の部分がとけてはがれやすくなります。段ボールによっては糊がはがれる時間が異なるので、根気良く待ってみてください。そうするとすぐに3枚にはがれます。
次に、このはがれた段ボールを乾かしていきます。まだ糊が少し残っているので、乾かすときには時々裏表をひっくり返しながら乾かすとよいでしょう。
次に、天気にもよりますが1時間くらいしたら、段ボールが乾きます。この時点でもう、紙のように薄いものができていますが、ここでアイロンをかけましょう。そうすることでよりいっそう紙として使いやすくなります。段ボールの3枚の内側の、波打っているものもアイロンをかけるとまっすぐに近くなります。
これで紙のできあがりです。あとは、便箋を作ったり、ポストカードを作ったり、ノートを作ったり、袋を作ったりと、アイデア次第でいろいろなものに様変わりします。ぜひお試しください。