~今日もランプンの風に癒されて~ |
配属先のランプン州はスマトラ島の一番南、ジャワ島から最も近い、スマトラ島の玄関です。 バンダール・ランプンは州都であるため、スーパー、ショッピングセンターもあり、生活に必要な物はだいたい揃います。市民の足であるアンコタ(小型ワゴン車を改造した乗り合いバス)やバスを乗りこなせば大体の所へ行けます。ここランプンには日本人がほとんどいないため、「日本人だ」というと、「本当に日本人か!?」と再確認されます。 でも、ランプン人の中には日本人のように目の細い顔立ちの人もいるため、黙って歩いていれば、現地の人に溶け込むことができます。
私の活動状況ですが、 配属先の3年制の短期大学は日本語学科と英語学科からなります。現地日本語教師は5人で、日本語の学生は全部で約80人。 学生は恥ずかしがり屋が多いですが、皆、先生を敬って優しい子たちばかりです。
先ほども言ったように、日本人がほとんどいないため、私が赴任当初は、「生の日本人と日本語で話す」という状況に、緊張やら、とまどいやら、でも興味深々・・・と、いろんな気持ちが入り混じっている様子でした。
現在の活動は、会話と翻訳の授業を受け持ち、その他に、新入生歓迎会などの学校行事の参加、インドネシアで行われる日本語大会*1に参加するための校内選出、当校紹介のための対外向けトークショーでネイティブスピーカーとして発表したりしています。
(*1作文、漢字、スピーチなど、インドネシアの日本語学習者がその能力を競い合う大会)
続いて配属先の仲間をご紹介しましょう。
普段、英語学科の先生やスタッフとはインドネシア語で話します。最初は気を使ってか英語で話しかけてくれましたが、日・イ・英で頭がごちゃごちゃになり、私の眉間にだんだん皺が寄っていくのを見て、今ではインドネシア語だけになりました。 みんな冗談好きの愉快な人達です。誰かが何かをを食べていれば、皆でつつきあって食べています。「味見、味見」と彼らは言っていますが、実際は1/3ぐらい食べています。これも「食べ物は皆で分け合うもの」というインドネシアの文化かもしれません。先日伺った日本人学校の校長先生によると、日本は食べ物がなくて飢えた時代があったが、インドネシアでは飢えで亡くなるということはなかった、というお話をされていました。 「んー、なるほど」と食事するたびに一人納得する毎日です。 ただ、「こんなに人の食べ物をつつくのはうちの学校だけなので、外ではやったらだめよ」とも言われました。
赴任して間もないですが、この場所を気に入っています。きっと私を支えてくれる仲間がたくさんいるからだと思います。休日に、大音量で音楽をかけて走っている乗り合いバスに乗って、この土地の風に吹かれながら、何も考えずブラブラ、新しい場所、食べ物などを発見するのが今一番楽しい事です。
今回はこのへんで・・・。またの機会によりディープな任地紹介ができればと思います。