21年2次隊 シニア海外ボランティア(看護師)バリ州タバナン県立病院 |
任地バリでは例年より雨が多く、ジトジトした日が続いていましたが、
最近やっと雨が少なくなりました。病院での活動もピークをむかえている、といった感じです。
【新しいユニフォーム】
(月曜日、看護部執務室にて)
月曜日のユニフォームが変わりました。
私は任期が残り1年をきるので、月曜は私服とすることにしました。
これにより月曜日は明らかに病棟師長と別のカテゴリー(看護部コンサルタント)となります。
個人的には緑のスーツ(前回のブログ参照)より
こちらの淡い緑のほうが私の好みですが、、、。
【活動】
ボランティア活動の醍醐味は、配属先と一緒に活動に取り組むこと。
相手側や状況にあわせ、適時計画を変更します。
成果主義、評価主義という堅苦しいものではなく、
ボランティア個々の実力を発揮できるよう業務を進めます。
自分の得意とする分野で配属先ニーズに応える、という感じです。
活動が1年を過ぎ、今は配属先の方々の自立と活動の継続を目指し、仕事の仕方を伝えています。
私の回りの方々は興味のあることには時間を惜しまず取り組みます。
この1年で、院内教育の開始、ICUの記録用紙の改善、仕事場の環境整備、
管理業務の整理など、多くの新しい事に一緒に取り組むことができました。
そして、2011年の看護部、各病棟の活動計画を院長に発表することもできました。
病棟の師長さん達はこの発表のために残業をして準備に取り組みました。
私もグラフや表の作成など発表の準備を手伝いました。
この発表を行うことで、病棟師長と個々に活動内容について話し合う機会にもなりました。
このように、ひとつの事にみんなで取組んだことで、発表を終えると、
病棟師長達との距離がぐっと縮まった感じがする今日この頃です。
【ボランティア】
配属先では、はじめ、日本からやってきたおばさんが何をしたいのだろう…と、
思ったようです。私の答えは「特別なことをしに来たのではない」でした。
振り返ってみると、赴任直後から、職場に机を並べ、毎日同じ時間帯で行動し、
彼らが何をしているのか、何を話しているのか、何を考えているのか、
空気を読む作業がしばらく続きました。
時々話しに首を突っ込みます。そうして、彼らが何に忙しく、
何に困っているのかを知ることができました。
実はここの看護の実態にはまだ多くの課題があります。
そして現場で看護に携わる看護師の多くは、現状にまだ問題意識を持っていません。
でも根っこにある課題に取り組むには2年間は短い。
そのため仕事の仕方、考え方、システムの作り方、看護観などについて、
これから核になっていく看護師に伝えていくということに専念しています。
下記の写真は看護部執務室です。
ここでは、着任後3回配置換えをし、ファイリングの指導も行いました。
その結果、棚は2つ減り、以前より広くなり、勉強会や会議にも使えるようになりました。
このように配置換えするまで、辛抱強く彼らを見守りました。
前に比べると、だんだん良くなってきたと思います。
【コミュニケーション力】
仕事ではインドネシア語を使います。
日本で65日間、赴任後3週間の語学訓練で、何とか日常会話を習得しました。
でも私の任地バリではバリ語も使います。
1年もすると私の下手なインドネシア語を回りが聞き取る?感じ取る?ようになります。
そんな時私は、日本に住む外国人の「変な日本語」を思い出します。
文法もなにもとてもおかしいのですが、言っていることは何とかわかる、という日本語です。
私のインドネシア語は今まさにそれではないだろうかと…
時々自分でも「あーこれでは何を言っているのか解らない」と思うのですが、
意外と理解してくれます。一生懸命伝えるとなぜか通じます。
コミュニケーションとはそんなものだと、だんだん思うようになりました。
しかし、ここで通じるからと安心すると変な外国人の日本語にしかなりません。
油断せず、継続して学び続けなければ、、、。
私のインドネシア語は多分、「大切さを一番で、ケカク(計画)よ、
ショライ(未来)の仕事はダメたでしょ、ケカクないと。だから忙しいだけいつも、
そのためこれもする事は大切だ。仕事のひーか(評価)ねー」みたいな感じではないかと…
言いたい事は通じた???
【余談:任国外旅行】
1年を経過すると少し活動に余裕が出てきて、気分転換に旅行もします。
そんなわけで、マレーシアから同期の隊員がやってきました。
SVとJOCVと2名で、私も観光案内をかね、まだ見たことのないバリの観光地を訪ねました。
1年ぶりの再会でしたが、楽しくお互いの任地の活動状況や、
文化や生活の違いなど話は尽きません。
彼女らは私の配属先も訪問見学。
私が仕事している時間はタバナンの町をブラブラし楽しんでくれました。
普通の旅行ではめったに訪れることのない地域、
そんなところで協力隊員は活動しています。
この機会にそんな地域をぜひ訪問したいと、お休みを取れそうな、
旅行できそうな時期をはかっています。
(写真:ゴアガジャという洞窟前で(マレーシアの隊員))