ジャカルタ・コタの歩き方1 (マンガドゥア編) |
現在、1月で中国の正月のまっただ中。
ここジャカルタのコタはそこら中で旧正月を祝うBarongsai(中国風獅子舞;写真右上)やドラゴンダンス(写真右中)が見られる。中国人の多い町で、中国語の看板が並び、中国語が飛び交っている。仏教寺院はビルの中にあるものが多く。そこでは中国人がお線香を持ってお参りしている。そんなわけで、今回はコタ地区を数回に分けて紹介する。
今回、紹介するコタ地区は地球の歩き方によると、インドネシアの秋葉原といわれる所で、特にマンガドゥアモールは有名である。マンガドゥアモール内はたくさんのgerai(tokoではない)が所狭しと並んでいる。値段も安く、パソコンのオプションなどは品揃えがよい。また、トランスジャカルタの出発点のコタ停留所、ボゴール行きの電車の出発点であるジャカルタコタ駅があり、この駅からボゴールまで特急で40分くらいで行ける。駅の前の道(Jl.Mangga Dua)を東に行くとマンガドゥアモールを通って、ジャラングヌンサハリに抜ける。そこにガドゥアスクエアーがある。
【アクセス】トランスジャカルタコタ駅下車、コタ駅の前でミクロレット(写真右下)に乗ってグヌンサハリに向かう。(当日のレート1円=Rp.100)
マンガドゥアスクウェア
中国風の門(写真下左)をくぐると、インドネシアの文化と中国の文化が混ざったような不思議なショッピングモールにたどり着く(写真下中)。
どこからか、太鼓と鐘の音が聞こえてきた。ここでも中国の旧正月を祝うために太極拳の演武など、色んなイベントが行われていた。インドネシアのショッピングモールは、フロアーの数え方が日本と違っていて日本の1階にあたる部分がlantai dasar(基本の階)、その上がlantai1(1階)になる。ところが、ここでは玄関の入り口がUG(地階)になっている。中には、安くて手頃な店がたくさん入っている。まず、玄関前には点心(DIMSUM)の店(写真下右)があり、たくさんの種類の点心が蝦餃子(hakau)1人前(1porsi)Rp.13,000、rothi cyashu3個でRp.10,000など手頃な値段で売っている。
Bread Talk
玄関を入ると、インドネシアのパン屋のチェーン店BreadTalkが店を構えている(写真右)。
アンパンマンがインドネシアでも大ヒットし、インドネシアでも写真の様なアンパンマンの顔を象ったあんパンが売られるようになった。アンパン1個Rp.5,000。インドネシアに来るまであずきでできたアンは、日本独特のものだと思っていたが、インドネシアでは、けっこうお菓子に使われている。
肉のハナマサ
地下2階、建物の東側にあり、インドネシアでは焼肉としゃぶしゃぶの店としてスラバヤにもあって有名(写真下)であるが、今回は裏技を紹介したいと思う。実は注文すればここでは、ポン酢を出してくれるのである(Minta ponzu!と言ってみよう)。私はいつも、串焼きコーナー(写真下中)から白身魚を持って行き、これでブリしゃぶを作って楽しんでいる(写真下右)。インドネシアの魚は本当に新鮮でおいしい。デザートや飲み物(タイティーなど)も取り放題でRp.100,000(1000円)くらいでたいへんお得だ。(串焼きコーナーの、皮串もお勧め)
Beauty World
2階の北側にある、マッサージ店(写真下)。
タイマッサージ1時間30分でRp.100,000、フェイシャルRp.75,000など手頃な値段で、腕も確か。タイマッサージを受けるには写真のような腰巻きを着けなければいけない。マッサージのお姉さんに聞くと、タイ人の先生から技術は習ったとのこと。普通のマッサージもある。フェイシャルはかなり痛いので覚悟を。
Quaffe
Beauty worldの奥にある喫茶店。(写真右)
日本の喫茶店に雰囲気は近く、普通にトーストが食べられる。(写真右下; Honey&ButterBread がRp.15,000、Milk & ButterBread がRp.15,000。インドネシアのロティパンガンはチョコレートや練乳たっぷりで甘すぎるのが多い)
マッサージの後はここでくつろぐのがいつものパターンである。
フードコート
Beauty worldの前のエスカレータを降りていくと、漢字の看板が並ぶフードコートにでる。ここでは、私の大好物であるnasi Hainan(海南チキンライス)が格安で食べられる(1皿 Rp.20,000)。nasi Hainan はタイでは、カオマンガイと言われ、タイ料理と思っている人もいるがれっきとした中華料理である。蒸し鶏と鳥のスープで炊いたご飯が付いてくる(写真左)。蒸し鶏の代わりにアヒルの肉のものもある。(nasi bebek pekingはRp.22,000)
天然健康保健医療中心
1階の南側にある中国の病院(写真19)。
ここでは、本格的な針治療が受けられる。針は日本と違い、直接刺すのでちょっと痛いかも。最後には火あぶり?が待っている。中国の針治療に興味のある方はぜひ。
L2V Salon
この散髪屋さんは、おどろくほど安く、ホットシャワーでの洗髪をRp.5,000でやってくれる。ここに来るといつも利用している。ヘアースパやペディキュアも安く利用できる。
PS2&PS3のゲームセンター
モールの所々にPS2やPS3がたくさん並ぶゲームセンターがある
インドネシア人は本当にサッカー好きが多く(その割には国際ランキングが低いらしい)、ほとんどの人がサッカーゲームをやっている。(他にもたくさん面白いゲームがあるのに)
私も、学校の生徒に
「Pak tahu GANBA OOSAKA?(先生、ガンバ大阪、知ってる?)」などと聞かれて、
「Memang! Kok tahu(当然だろ。知ってるよ)」
と言う会話をしているが、どうやら日本製のサッカーゲームが理由らしい。1時間Rp.3,000。
ゲーム売り場
インドネシアでは、まだまだゲームは高級品である。
売り場(写真左;UG階にたくさん点在している)にはもう既に日本では製造を中止したPS2用のHDユニットなどめずらしいアイテムが売ってあり掘り出し物に出くわすことがある。また、PS2などの修理(改造?)も行っていて、その技術力には驚かされることがある。(普通にお姉さんが半田ごてを持って修理する場面に出くわす)
Dr. Fish-Ku
古くなった角質を食べてくれる魚がたくさんいる水槽に足をつけて入るspa(写真)。
値段も10分Rp.10,000と安く、私の知っているマランのモール内の店よりもかなり安い。魚が足の角質を食べてくれる間は多少 guli (くすぐったい)だが、気持ちいい。未体験の人はぜひ体験してみよう。
LOTUS
格安のマッサージ店。(写真下)
中国の足浴に雰囲気が近く、pijat(マッサージ)もできる。インドネシアではなぜか背中を踏んでもらうpijatのことを指圧という。1時間当たりRp.50,000で、終わった後mandi(水浴び)ができる。
ハルコマンガドゥア
マンガドゥアスクウェアの近くで、踏切を渡ってすぐのところにある。(写真下)
地球の歩き方にも載っている有名な場所で、DVDソフトなどがたくさん売っている。この奥にはHOTEL Place(写真下右)があり1泊Rp.200,000(AC、TV付き)ほどで泊まることができる。
ここのいい所は、道路から離れているので静かでぐっすり寝ることができることである。ジャランジャクサはazan(お祈りの時間の放送)がうるさくて眠れないという人にはお勧めである。
竹苑
中国人のマッサージ店。(写真下)
中国人だけあって腕がよく、ぐっすりマッサージで寝たいという人はぜひ。値段は少し高めで、1時間Rp.135,000。マッサージ中はインドネシア語が通じないので(中には片言だけしゃべるひともいる)、私はDSのソフトで覚えた中国語を試している。終わった後は写真下右の亀ゼリーを食べている。シロップがかかって少し苦く、本当においしい。
朝4時くらいまで開いてるのでとても便利である。
最後に
共産党がスハルトの弾圧を受けて、漢字の使用が禁止されて久しいが、ここでは町中に漢字の看板が見られ、中国の雰囲気満点である。コタ地区はまだまだ面白いスポットがあり、ここでは紹介しきれないくらいである。コタ駅近くには、ここでしか見られない本当のojek(写真右;bukan ojek motor)を見ることができる。ジャカルタからbecakが追放されてから出来たのだろうか・・・。次回はMangga besarを特集する予定である。
◎この隊員の他のレポート◎
2010年2月7日 最新マラン情報2010 ~前編~
2010年2月8日 最新マラン情報2010 ~後編~