夢を叶えるために動き出した私たち 第3回(全3回) |
そして今 「歩きはじめた彼女」
卒業生を中心とした、アクセサリー作りの作業グループを立ち上げるべく、郡の担当者と準備を進めています。
個人個人の家に行きこのグループ立ち上げの説明をすると、興味を示してくれましたが、グループ立ち上げのための説明会を正式に開いたところ、出席者は1名のみでした。(でも、新たにアクセサリー作りを始めたいという生徒だったので、良かった!)
興味はあるけれど、家から出られない、なかなか続けられない、作業場に来る勇気がない、家の手伝いで忙しい(家事手伝いのため、収入にはならないのですが・・・)そんな彼女たちが、どうやったら今後働いていけるのかを、考えなければならないという新たな課題が生まれました。
うまくいくことばかりではない日々ですが、毎日商品を作り続けている生徒の家に行くと、心があらわれます。
特に説明会に参加者が1人だったことを報告しに行くと、
『私は一人でもやるから大丈夫だよ』
と言ってくれました。(彼女は親戚の行事の手伝いで、説明会に参加できませんでした)
日ごろ控えめな彼女が、そんな風に自分の意思を伝えてくれるのは、これが初めてのことでした。
彼女の夢は、大学に行くこと。そして小学校の先生になることです。
今この仕事で稼いだお金を半分は家の人に、半分は自分の進学資金のためにと取っておいています。
夢が夢で終わらないために、
彼女はやっと道を見つけ歩き始めようとしています。
彼女たちと一緒に道を探して、やっとここまで来ました。
私の活動は、たくさんの人に影響を与えることはできないかもしれないけれど、
こうして出会った村の子どもたち一人ひとりとの関係を深め、村で過ごす時間を大事に築いていきたいと思っています。
村の高床の家にさっと吹き抜ける風。
にぎやかな家族に囲まれ、笑顔の絶えない時間。
このひとときが、私に大きな力を与えてくれています!
残りの任期も子どもたちの夢を一緒に紡いでいきます。
補足:
販売した商品の利益は全て村人に還元され、今後の運転資金となります。販売は、インドネシア国内や日本で行っていますので、興味のある方は、ご連絡ください (jocv_id@yahoo.co.jp)。現在、PAKETの卒業生でアクセサリー作りを仕事とするグループを作るための活動を展開しています。