平成13年度1次隊 水質検査 ジャワ島ブカシ (BEKASI) |
任期中、以下のような内容を掲載していましたが、現実は厳しく、自分でやるのではなく、やってもらうことがどんなに大変か痛感しました。また、「セミナー開催兼営業活動」という考えは甘く、掃除・整理整頓・薬品管理・機器のメンテナンスなど、分析以前にやるべきことがたくさんありました。ほとんどのことがうまくいかなくても、めげず怒らず、明るく笑ってやり過ごす。インドネシアの人達からは「人間力」を学びました。
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ビルが立ち並び交通量と排気ガスの溢れたジャカルタから東へ30キロ、バスで1時間くらいの西ジャワ州ブカシ市で活動しています。赴任先はインドネシア居住地域インフラ省の水道環境衛生訓練センター。分析室のスタッフに分析機器を使った水質分析を教えています。
インドネシアの上水道は、ほぼ100パーセントの日本と比べてまだまだ不充分です。水道水は 供給量の他に水質も重要です。水道環境衛生訓練センターは水道関連の公務員を対象に訓練を行う訓練施設で、電気・ポンプ・配管・浄水工程・水質分析などの部門があります。分析室の様々な機器はすべて日本から贈られたもので、私はマニュアルを日本語からインドネシア語に翻訳したり、機器の使用方法や管理方法を教えたりしています。
インドネシアではまだ環境に対する問題意識が高くありません。任務ではないのですが、機会があったら飲料水に関するセミナーや一般市民向けの環境セミナーを開催して、意識の向上を通して環境問題に何か寄与できたら、と思っています。