イスラムのお祝い事 |
先日、私が住んでいる家で、生まれたばかりの赤ちゃんのお祝いが行われたので紹介します。
イスラム教では子供が生まれると1週間から2ヶ月の間に「AKIKA(アキカ)」と呼ばれる儀式が行われます。別名「Potong Lambut(髪きりの儀式)」とも言われています。
赤ちゃんのお披露目と共に、健やかな成長を願い、お祈りをしながら髪の毛を少し切ります。その時は、男性のみお祈りし、女性はお祈りをしている部屋には入れません。このように、この儀式にはいくつかの決まりがあるようです。
・生まれてから1週間から2ヶ月の間に儀式を行う
・男性のみがお祈りに参加する
・切った髪の毛の分の金を身につけさせる
・子供の性別が男ならヤギを2匹分・女なら1匹分用意する などなど
頭の上に花びらを乗せていきます。
花びらは水につけてあります。はさみは普通の?!はさみを使用。
儀式の時には、200人近くお祝いに訪れます。親戚はもちろん近所の人、父親・母親の職場の人など、さまざまな人がこの儀式に参加します。そして、訪れた人たちに食事を振舞うのですが、その準備がとても大変です。
前日の夜から仕込みをはじめ、儀式まで女性たちは大忙しです。もちろん男性も手伝いますが、料理は女性が中心となって準備します。
料理の内容は、ご飯、串焼き、ヤギの肉の煮物、野菜の煮物、スープ、など盛りだくさんです。お米は約150kg準備しました。それに加え、お持ち帰りようのお弁当とお菓子の詰め合わせもすべて手作りで準備していきます。前日から大忙し。
私も準備を少し手伝いましたが、次から次にやることがあり、本当に儀式までに間に合うのだろうか?と思うくらい、バタバタとしていました。儀式が始まると、ちゃんと準備していた料理が並んでいます。
食事の準備風景
お菓子も作っています
インドネシアでは食事を振舞うとき、バイキング形式。料理が少なくなると女性たちのチームワークの良さで、すぐに料理が追加されます。
食事が終わった後は、特に長く話しをするわけでもなく、それぞれ帰って行きます。インドネシアのお祝い事に何回か参加しましたが、解散が早い??のが特徴のようです。儀式が無事終わり、片付けも終わったのは夜の9時過ぎでした。女性たちは朝早くから夜遅くまでずっと働いていました。その女性たちのパワーにびっくりです。
赤ちゃんの成長を願う儀式は日本にもありますが、インドネシアの「赤ちゃんの成長を願う儀式」に参加し、貴重な体験ができました。やはり、赤ちゃんの成長を願うのはどこでもも同じだと感じました。