平成17年度2次隊 助産師 ロンボク島・中部ロンボク (LOMBOK TENGAH) |
バリ島の東隣の島、ロンボク島。海のきれいな、のどかでゆったりとした島です。
こちらへ来て驚いたことの一つが、子どもたちがたくさんいて、人懐っこいこと。
ロンボク島では、「たくさんの子どもを持つと、お金持ちになれる」という話があります。
子どもたちが大きくなって、いつか自分たち親の面倒をみてくれる、というのが由来のようです。
とは言っても、生活は豊かとは言えません。
妊娠とは関係なく稲作を手伝うことがほどんどで、栄養不足や過重労働の結果、悲しいお産もあります。
こうした状況と毎日出遭い、安全なお産、安全な妊娠を模索する日々が続いています。
活動は助産師として各プスケスマス(保健所)をまわりながら、地元の助産師さんとともに村へ出向いて妊婦健診、栄養指導・家族計画指導を主にしています。
日本と比べると、驚くことも・・・。
例えば、生まれたばかりの赤ちゃんに白いご飯やバナナを与える習慣があったり、妊婦さんは米と塩しか摂取してはいけない、と信じられていたり。
しかし、毎回お産に立ち会うたび、母と子の強い絆を感じます。
1人でも多くの赤ちゃんが元気に育つよう、そしてロンボクの人々が健康に暮らせるよう、今日も活動を続けます。