スンバ島[学校編) |
インドネシア人が「田舎なの!」というほどの山奥にある中学校で理数科を教えている先生を訪ねてきました。
インドネシアの僻地では教員を十分に確保できないため、ジャワ島やスラウェシ島などから若手の教員を1年間派遣するプログラムがあり、尋ねた中学校の教員は島外から派遣された教員が授業を教えています。
学校は東スンバの中心地から40kmほど山奥へ行ったところにあり、電気も水も通っていません。
教員6名は学校近くの寄宿舎で共同生活をしており、一日の始まりは近くの井戸に水を汲みにいくこと。
みんなで朝ごはんを食べてから出勤です。
・学校からの景色
全校生徒は30名ほど。本来なら12、13歳で中学1年生ですが、中には16歳で中学に入ってきた生徒もいます。
片道8km、2時間かけて徒歩で通う生徒もおり、毎日学校に通うのも大仕事。出席日数が足らず留年する生徒も珍しくないようです。
教室は仕切りを立て職員室と共有していたり、実験道具やパソコン、教科書なども十分にそろっていません。でも若手の先生たちのやる気もあり落ち着いた雰囲気で授業が行われていました。
2年生のクラスに入る機会があったため日本語と折り紙を教えてきました。
山の中で外国人と接することが無いためか、恥ずかしがり屋の子が多いようです。
日本語での自己紹介や挨拶を教えるとみんなすぐに覚えてくれました。
最後はみんなで「アリガト」と言って授業終了。
都会の学校ほど十分な施設は整っていませんが、若手の先生が熱心に授業をしていたのが印象的でした。
都市部と地方の教育環境の差はまだまだ大きなものがありますが、若手教員によってこの差が小さくなること、教育の底上げがされることを期待しています!